宇治十二景をめぐる part.2「興聖晩鐘」
こんにちは、マルです。
すっかり秋めいて、季節の移り変わりを感じます。
宇治にはたくさんの見所がありますが、紅葉の季節にはぜひ訪れていただきたい場所があります。
それが、曹洞宗の名刹、興聖寺です。

写真提供:宇治市
興聖寺の石門から200mつづく「琴坂」は、カエデ、山吹、竹などが植えられ、春は新緑に、秋は紅葉に彩られます。
坂道に沿って流れる谷水の響きが琴の音色に似ていることから、琴坂と名付けられたそうです。
興聖寺には宇治十二景の一つに数えられる「興聖晩鐘」があります。
山門をくぐり、右手に見える鐘楼にかかる釣鐘には、林道春(林羅山)自選自書の銘があります。
興聖寺は、開祖道元が最初の禅苑を京都深草に建てましたが、戦乱で廃絶し、1648年に永井尚政によって宇治の地に再興されました。
本堂は伏見挑山城の遺構を用いて建立され、落城の折りの武者たちの血の手形や足跡が残る縁板を天井に配し、廊下は鶯張りとなっています。
また、平安時代中期の木造聖観音立像は、かつて源氏物語「宇治十帖」の古跡が「手習の杜」に祀られていたことから「手習観音」の名で親しまれています。
興聖寺では坐禅会など、坐禅作法の説明と坐禅体験(約30分)+堂内拝観のセットもあります。(要お問合せ)
紅葉彩る秋の宇治で、心安らぐひとときはいかがでしょうか。
次回の宇治十二景は、「橋姫水社」をご紹介したいと思います。
仏徳山 興聖寺
拝観時間:9:00~17:00
拝観料金:庭園無料・建物内部は志納金(一口300円)が必要
アクセス:京阪 宇治駅下車 徒歩約10分、JR 宇治駅下車 徒歩約17分
京都府宇治市宇治山田27-1(→GoogleMap)
TEL:0774-21-2040
ヤマサン企画 マル