お茶の製造工程の違いをご紹介
いよいよ京都でも新茶の初市が4月22日にオープンしました。
例年と比較すると少し早いようです。
急に温かくなったので、新芽も順調に成長しているようですね。
新茶は縁起物でもあります。
今年も元気な美味しいお茶が育ってくれることを期待したいと思います。
さて、現在人気の「国産オーガニック発酵緑茶」ですが、お客様から
お茶の種類は同じなの?どこが違うの?とご質問をいただきます。
紅茶や烏龍茶も確か発酵したお茶よね?
などのご質問もよくいただきます。
そこで今日は、簡単にお茶の発酵の種類についてご紹介したいと思います。
■お茶の製造工程の違いは大きく分けて3種類
そもそも同じお茶から作られる緑茶にも様々な種類があります。
その種類を分ける決め手は、摘み採った生葉の最初の処理方法です。
お茶では「発酵」と言う言葉を使いますが、これはお茶の葉が持っている酵素を
働かせることを指します。
通常は茶を製造する時には、生葉に含まれる酵素の働きを止めるために熱を加えます。
この加熱処理をいつ行うかによって、茶の種類は大きく3つに分かれます。
■3つの製造工程「不発酵茶」・「半発酵茶」・「発酵茶」
「不発酵茶」:生葉をできるだけ早く加熱して、酵素の働きを止める
「半発酵茶」:酸化酵素を少し働かせてから加熱して酵素の働きを止める
「発酵茶」:茶葉中の酸化酵素を最大限に働かせてから加熱して酵素の働きを止める
■3つの製造工程に属さない「後発酵茶」
そして、「国産オーガニック発酵緑茶」はこの3種類には属さない製造方法でつくられています。
それは、「後発酵茶」(こうはっこうちゃ)と呼ばれます。
「後発酵茶」:加熱して酵素の働きを止めた後に、微生物によって発酵させる
つまり、同じ発酵と言っても「国産オーガニック発酵緑茶」は微生物による働きで発酵
させたお茶なんです。ここが「発酵茶」と大きく違うポイントです。
■黒麹菌を使って発酵させています
国産オーガニック発酵緑茶は、泡盛の製造にも使われる「黒麹菌」を使って、2週間以上
じっくり発酵させています。その微生物の働きによって、「飲みやすさ」や「味わい」
「香り」などもつくられています。
これからの季節は冷たいお茶が恋しくなります。
冷たくしてもクセがなく飲みやすいので、是非お試しください。
「国産オーガニック発酵緑茶」商品紹介ページが新しくなりました!
http://www.803yamasan.jp/?mode=cate&cbid=2402890&csid=0
※参考図書:日本茶のすべてがわかる本